2016-01-01から1年間の記事一覧
「コクリコ坂から」は、1963年、東京オリンピックの前年を舞台に高校生の男女の恋を描いた作品。50年以上前の高度経済成長期の日本の様子を伺うことができる。 当時と比べるとかなり豊かな暮らしを手にしているはずの私たちだが、本当に幸せになっているのだ…
なぜ、夜神月は優秀な学生でありながら、大量殺人をするようになったのか? 漫画「DEATH NOTE」の第一話のタイトルである「退屈」から物語を紐解いてみる。 夜神月=近代、リューク=前近代 天才高校生の夜神月を全国で学年トップの成績でありながらも退屈し…
人間1種の繁栄よりも生物全体を考える!!そうしてこそ万物の霊長だ!! 人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!!いや・・・・・・寄生獣か! 「寄生獣」は、人間の脳に寄生することに失敗した寄生獣が、人間の右手に寄生することから物語が始まる。 物語は徐々に人類VS…
1940年に公開されたトムとジェリー。 言葉を話すことがない猫とネズミのアニメが、なぜあんなにも面白いのか。 言葉を使わなくても、誰にでも伝わるストーリーと笑いを提供してくれる。 作品テーマ:老若男女・万国共通の笑いとは? 立場が逆転する 猫とネズ…
成績(点数)の序列化される学生生活。学生たちは自分たちの意思とは関係なく、教育システムに組み込まれて、優劣のラベルをつけられることになる。 その中で「劣」となった生徒たちがどう生きるべきなのかということをテーマとしている。 作品テーマ:才能…
今回は、森見登美彦さんが原作「四畳半神話大系」について、解説をしていきたいと思います。 ■本日の作品は「四畳半神話大系」 人生は選択肢が重要ではない。 「四畳半神話大系」は、京都大学の3回生が1回生の時に選んだ選択肢(主にサークル)によって、 その…
父親を殺す主人公アレンを描くことで宮崎吾朗は何を伝えたかったのか。 あるいは『テルーの唄』を通じて、彼が言いたかったこととは。 森緑地設計事務所からジブリへの異例の転身した宮崎吾朗のアニメ映画監督としての処女作。 作品テーマ:運命といかに向き…
こんばんは、tohnomです。 このブログでは、アニメや漫画の世界を文学のように紐解くことで、作者からのメッセージをより深く理解していこうとしております。 ■本日の作品は「東京ゴッドファーザーズ」 今回は、以前こちらのブログでレビューをさせていただ…
こんにちは、tohnomです。 世間では「シン・ゴジラ」が話題になっているようですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 そもそもゴジラとは何者なのか皆様はご存知でしょうか? オリジナルのゴジラはどんな話だったのか、そしてそこに込められたメッセージと…
1988年に公開されたジブリの代表作「となりのトトロ」 日本が近代化が進む中、田舎に引っ越す家族 今の私たちの便利で快適な生活とは程遠い生活 だけど、そこには日本が育んできた素晴らしい文化があった 作品テーマ:近代化で日本人 が失うもの ■本日の作品…
こんにちは、tohnomです。 このブログでは、アニメや漫画の世界を文学のように紐解くことで、作者からのメッセージをより深く理解していこうとしております。 ■本日の作品は「風立ちぬ」 この作品は、ジブリの巨匠、宮崎駿が自らが最後の作品として監督され…
本日ご紹介するのは「借りぐらしのアリエッティ」 |作品のテーマ:「抗えない運命」 約70億人いる人類が自分だけを残して滅びそうになったら、あるいは、もし心臓病を患っていて、手術の成功確率がきわめて低いとしたら? もしそんな状況になれば、私たちは…